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立憲民主党代表選は枝野幸男候補に投票した

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現在行われている立憲民主党の代表選挙。僕は協力党員(サポーター)なので投票用紙が送られてきた。立候補しているのは、民主党政権で総理大臣を務めた野田佳彦氏、同じく経済産業大臣や官房長官を歴任した立憲民主党の創業者である枝野幸男氏、現代表の泉健太氏、東京8区選出の1期生吉田晴美氏の4人。候補者のプロフィールをまとめてみる。

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立憲民主党代表選挙(2024)候補者略歴

野田佳彦(千葉4区・当選9回)

  • 出身:千葉県船橋市(67歳)
  • 所属会派:花斉会(野田G)
  • 学歴:
    • 千葉県立船橋高等学校卒業
    • 早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、政治学士。
  • 要職:
    • 第14代財務大臣(菅直人内閣)
    • 第95代内閣総理大臣
  • 前職:松下政経塾出身。千葉県議会議員(船橋市選挙区・当選2回)
  • 著書:『民主の敵 政権交代に大義あり』(2009年、新潮新書)

枝野幸男(埼玉5区・当選10回)

  • 出身:栃木県宇都宮市(60歳)
  • 所属会派:国のかたち研究会(菅G)、サンクチュアリ(近藤G)
  • 学歴:
    • 栃木県立宇都宮高等学校卒業
    • 東北大学法学部卒業、法学士。
  • 要職:
    • 行政改革担当大臣(鳩山内閣、菅直人第2次改造内閣)
    • 第79代内閣官房長官(菅直人第2次改造内閣)
    • 第140代外務大臣(菅直人第2次改造内閣)
    • 第16代経済産業大臣(野田内閣)
  • 前職:弁護士(第二東京弁護士会)。
  • 著書:『枝野ビジョン:支え合う日本』(2021年、文春新書)

泉健太(京都3区・当選8回)

  • 出身:北海道札幌市→北海道石狩市(50歳)
  • 所属会派:新政権研究会(泉G)
  • 学歴:
    • 北海道札幌開成高等学校卒業
    • 立命館大学法学部卒業、法学士。
  • 前職:福山哲郎参議院議員秘書。

吉田晴美(東京8区・当選1回)

  • 出身:山形県西村山郡河北町
  • 学歴:
    • 山形県立山形北高等学校卒業
    • 立教大学文学部文学科日本文学専修卒業、文学士(?)。
    • イギリス・バーミンガム大学経営大学院終了、経営学修士(MBA)
  • 前職:
    • 客室乗務員(シンガポール航空)
    • KPMGヘルスケアジャパン
    • 小川敏夫法務大臣秘書官
    • 早稲田大学エクステンションセンター・法政大学兼任講師、
    • 目白大学外国語学部准教授
    • 青山学院大学経済学部非常勤講師
    • 神田外語大学特任教授

今回は次の総理大臣を選ぶ選挙

今回の代表選はただの野党第一党代表選ではない。政権与党の自由民主党が裏金事件や旧統一教会との癒着、アベノミクスの失敗(物価高騰)で支持率を失うなかで、立憲民主党を中心とした政権を望む声が高まっている。今回選ばれた代表は、次の衆議院議員選挙の顔であり、政権を奪取するとなれば首班指名を受けて内閣総理大臣となる可能性がある。その点を注意して代表を選ぶべきだ。

吉田氏の消費減税は魅力的だが

江田憲司氏と候補者調整を行った吉田晴美氏が提唱する消費税減税。消費税は逆進性が高く、低所得者ほど税負担が重い。しかも消費増税に合わせて法人税を減税するなど累進課税制度が崩れている。

筆者は消費税を撤廃し、累進課税制度である所得税・法人税の最高税率を消費税導入前の水準に戻すことで税収を確保するべきだと考えている。第2次世界大戦後、シャウプ税制勧告で間接税中心から直接税中心へとなったものが元の木阿弥。富の再分配機能が全く失われてしまった。富めるものから税金を取り社会保障に回さなければいけない。そういう意味では吉田氏の食料品などへの消費税非課税は魅力的だ。

政権選択選挙を控えていなかったら、間違いなく吉田氏に投票しただろう。

泉氏の手腕は評価する

枝野幸男氏が議席減を理由に立憲民主党代表を辞任したあと、泉健太氏の党運営は素晴らしかった。野党共闘関係を作り補選を勝ち、ここまで伸ばした。泉氏の手腕は評価に値するだろう。ただ、筆者には泉氏が総理大臣になったら何をどうするかというビジョンが見えてこないように思える。野党第一党のままでいいのであれば泉氏続投でもいいかもしれないのだが。

野田氏は安定感があるが

野田佳彦氏は今回の候補の中で唯一の総理大臣経験者である。地方議員からの支持も厚く、安定した政権運営が期待できるだろう。小沢一郎氏が野田氏の陣営に入っていることから、選挙に勝ちに行けるかもしれない。

しかしながら野田氏はイメージが悪い。第二次安倍内閣を発足させた民主党の下野を引き起こした張本人であり、あのときに解散総選挙をしなければ民主党政権が続いていたと思うと、また「国民に信を問う」と言って自棄っぱちに解散総選挙をするのではないかという疑念が湧いてくる。無党派層を取りに行くと言って右派のほうにウイングを広げようとしているのも好ましくない。

枝野氏は総理になる覚悟がある

枝野幸男氏は2021年に出版された『枝野ビジョン』で、現在の日本社会における問題点とその解決策を明確に書き記している。あれを読めば、枝野氏はリベラルな側面を持ちながらも保守の政治家であり、かつ現実主義であるということがよく分かる。

個人的には思想的に相容れない点を数え上げればキリがないのだが、現在の立憲民主党でリベラルな政策を打ち出し、かつ現実的なところから実現していこうという点は賛同できる。日本社会党の流れを汲む党内グループ・サンクチュアリ(近藤G)がバックにいるという点も安心材料だ。

現実的に政権交代を目指すなら枝野氏

筆者の各候補への評価を書いてきたが、政権を取りに行かない野党第一党の代表選だったら泉氏の続投や消費減税の吉田氏を支持したことだろう。しかし今回は政権選択選挙が控えている。総理大臣経験者の野田氏は立憲民主党にしては右寄りで第二自民党になりかねない(クリーンではあるが)。そういう意味で、東日本大震災時の官房長官であり「枝野寝ろ」というトレンドワードができるくらい熱心に仕事をした枝野幸男氏を推したい。『枝野ビジョン』に書かれた政策がどこまで実行できるのか期待している。

プロフィール
悠木貴仁(P.N.)

リベラル保守を自称するブロガー、高校・専門学校などで英語を教える非常勤講師。小学生の頃からインターネットの海を漂う。中学校で不登校を経験後、全日制高校を卒業して早稲田大学に進学、上智大学大学院で修士号を取得。ASD・ADHD・双極性障害・てんかんを持病に持ち、精神障害者手帳2級。

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