筆者は毎食後に必ずと言っていいほど飲むくらいコーヒーが好きなのだが、お茶請けはケーキやクッキーなどの洋菓子ではなく、だいたいが和菓子だ。羊羹や最中、たい焼きなど、餡子が入っているものとコーヒーの相性は抜群。そういう話を方々でしているのだが、一部のコーヒー通を除いて理解を得られることは少ない。
小学校2年生の頃からコーヒーをガブガブ飲んでいるから味覚が麻痺しているのかと思う面もなくはないが、自家焙煎のカフェなどでコーヒーを使った羊羹を販売しているのだから間違いではないだろう。珈琲羊羹とコーヒーの相性はもう最高。豆は深煎りのマンデリンやスプレモなどがいいだろうか。エルサルバドルの豆なんかも焙煎によってはよく合うような気がする。最近流行りのフレーバーティーのような浅煎りよりも、どっしりとした深煎りで後からフルーティーな香りが抜けるようなものが一番合っているように思う(※個人の感想)。
今日は夕方に江東区の方へ出かけたので、駅前の某和菓子店で最中とどら焼きを購入した。(以前訪れたときに買ったきんつばを目当てに行ったのだが、今日は置いてなかった。残念。)合わせたのは同じく駅前の喫茶店で買った中煎りのインド産のコーヒー。独特なフレーバーなので、10時くらいに単独で飲みたい感じだった。豆と2杯目は別の深煎りのブレンドを飲むことにした。豆の種類や産地、焙煎によって合うものが全然違うものだから、初めて買ったものは扱いが難しい…。
いずれにせよ、(深煎りの)コーヒーと和菓子という組み合わせを是非試していただきたい。料理に合わせてワインを選ぶように、お茶請けに合わせてコーヒーを選ぶ。そんな人が増えてくれたらと思う
余談だが、15年以上前におにぎりに紅茶を合わせるという話をしたところ同級生にドン引きされたことがあった。「あんな甘いのと合うわけないじゃない」と。筆者の実家ではボトル入りの紅茶を買う習慣がなく、紅茶といえばもっぱらトワイニングのアールグレイかレディグレイ。しかもストレートかつ無糖で飲んでいたので何の違和感もなかったのだった(むしろ、「ストレート」の紅茶を買って砂糖が入っていることに怒りを覚えたほどだ)。それから数年、キリンの「午後の紅茶」に無糖ストレートのものが発売され、「おにぎりに合う紅茶」1というコピーで広告が打たれたのは周知の通りである。
- 2011年に発売された「午後の紅茶 おいしい無糖」は2013年のリニューアル時に「おにぎり公式飲料」というコピーでキャンペーンを行っている。 ↩
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